March winds and April showers bring May flowers.―阿部昭短編集―


書誌情報

タイトル  『March winds and April showers bring May flowers.―阿部昭短編集―』
著者    阿部昭
刊行日   2019年4月22日頃
価格    1600円+税
ISBN  978-4-909758-01-9
判型    四六判(128mm×188mm)/324P
製本    並製
装幀    水戸部功

 

内容紹介

阿部昭没後三十年。
「内向の世代」の代表的作家であり、私小説の書き手であり、短編小説の名手でもある阿部昭の傑作短編選集。
阿部昭の短編小説は、誰にでもふりかかる可能性のある人生の一端を描き出している。別の年代、別の地域、別の世界という舞台設定にも関わらず、不思議にどこか既視感のある物語をみせてくれる。そして、誰にでも昔確かにあったろであろう普遍的で懐かしい感覚を思い出させてくれる。人生の一部分を切り取ったような珠玉の短編小説たちから、わたしたちの「人生の一日」が発見できるはずです。
簡潔で平明な文章ながら、鋭い観察眼で人々の生活を表した名短編集です。
(阿部昭短編小説を十編収録の他、阿部昭の三男である阿部三郎氏の「あとがき」も収録しています。)


目次

天使が見たもの
幼年詩篇(I馬糞ひろい II父の教え IIIあこがれ)
未成年
ふくろぐも
人生の一日
十年
子供の墓
あの夏
三月の風
いのち
あとがき 阿部三郎

著者プロフィール

小説家。1934年広島県に生まれ、翌年より神奈川県藤沢市鵠沼で育つ。東京大学仏文科卒業後、ラジオ東京(現在のTBS)に入社。62年に「子供部屋」で文學界新人賞を受賞。68年に処女短編集『未成年』を刊行。その後、71年にTBSを退社し、創作活動に専念する。73年『千年』で毎日出版文化賞を受賞。76年に『人生の一日』で芸術選奨新人賞受賞。幼少より暮らした鵠沼を舞台にした作品が多く、また、短編小説の名手として知られ、数多くの作品を残している。

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